海外旅行保険の選び方 クレジットカードの保険で十分?不足? カード別の補償内容と落とし穴

スポンサーリンク
スポンサーリンク

海外旅行に行くとき、旅行保険に入るかどうか迷いますよね

海外旅行保険の悩み
  • 海外旅行に行くのに旅行保険が必要なの?
  • ゴールドカード、アメリカンエクスプレスカードについてる旅行保険で十分なの?
  • 子連れで海外旅行に行くけど旅行保険って入ったほうがいいの?

各社のクレジットカードの規約をもとに、そんな疑問にお答えします

※海外旅行保険、クレジットカード付帯の海外旅行保険について、最新・正確な情報は必ず各社の情報をご確認の上、各自の責任の元に判断、決定ください。ここに記載されている内容はその正確性を保証するものではありません。

結論:海外旅行保険は原則入ったほうがいい。クレジットカードだと付帯条件、対象者、保険金額で落とし穴がある。

結論として、原則、海外旅行に行くときは海外旅行保険に入ったほうがいいです。ゴールドカードやアメックスなどのステータスカードは旅行保険が付帯しているから、別に旅行保険に入るのは不要だという意見もありますが、カードによってはそこに落とし穴があります

以降で、主要なクレジットカードに付帯する海外旅行保険のポイントと、どのような落とし穴があるのかを見ていきます

海外旅行保険に入るのをおすすめする理由はコチラ

また、我が家がハワイで遭遇した救急車搬送事件はコチラ

そして、最近のハワイ旅行で実際に入った海外旅行保険と費用はコチラ

クレジットカードが持つ落とし穴

下記で、主なクレジットカードに付帯する海外旅行保険のポイントを整理していますが、典型的な落とし穴は次のポイントです

  • クレジットカードの旅行保険が有効になる条件 → 自動付帯か、利用条件ありか?
  • 保険の対象者(被保険者) → 家族、特に、子供、親がどこまで対象か?
  • 保険金の金額 → 十分な金額が設定されているか

具体的に各項目の詳細を見ます

クレジットカードの旅行保険が有効になる条件

  • 自動付帯
  • 利用付帯(いくつかパターンがある)
    • 航空券・ツアー代金のみ
    • 国内移動も可
    • 現地での利用でも可、等

保険の対象者(被保険者)

  • カード名義人本人
  • 家族(家族カード保有者)
  • 家族(家族カードを持っていない家族 → 生計が一緒、生計が別で対象・対象外が変わる)

保険金の金額

  • カード名義人本人、家族(家族カード保有者) → 本契約
  • 家族(家族カードを持っていない家族) → 特約のため金額が下がるケースあり

実際にいくらぐらい医療費がかかるのか、については、以下のサイトが参考になります

→ 調査6で、現地で治療を受けた人のうち、8割以上の人が10万円未満に収まっている一方で、100万円以上が3.1%にのぼり、最高金額は500万円、とのことです

→ 項目5の「高額医療費用事故TOP5」では、最高額がハワイでの心筋梗塞で3,052万円とあり、項目6の「高額医療費用事故シニア(65歳以上)割合」では、高額医療費用事故全体の件数に対してシニア層が4割を占め、65歳未満のおよそ4倍とのことです

これらから伺えることとしては、実際に海外で治療を受けた場合、大半の人は数十万円程度の治療費になる一方で、高額な場合は数百万、数千万円代の治療費が発生しているようです

主なゴールドカード、ステータスカードの海外旅行保険はどんな状況?

それでは、代表的なゴールドカード、アメックスなどのステータスカードの海外旅行保険について、上記の項目がどのような条件なのかを見てみましょう

対象としたのは、マイラー、ポイ活、等で人気の以下のクレジットカードとしました

  1. ANA VISA・マスターゴールドカード
  2. ANAアメリカン・エキスプレス・カード
  3. SPGアメックス(スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード)
  4. JAL普通カード
  5. JAL CLUB-A ゴールドカード
  6. セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード
  7. 楽天カード

対象カードを選ぶ際には、JPさんのANAマイルブログの「ANAマイルを貯めてファーストクラスに乗りたい!」の記事「マイラーの実態に迫る!?500名以上のマイラー実態調査のアンケート結果と主観的コメント!!」に記載されています、アンケート結果を勝手ながら参考にさせていただきました。貴重なアンケート結果に感謝申し上げます。

カード別詳細 ANA VISA・マスターゴールドカード

ANAのマイルを貯めている肩の中で保有している人も多いであろう、また、スーパーフライヤーズカードとして保有している人も多いであろう、ANA VISA・マスターゴールドカードです

ANAの名前が冠してあるので海外旅行には適した内容となっているイメージがありますが、付帯する海外旅行保険のポイントは次の通りです

基本会員家族
利用条件自動付帯自動付帯
傷害死亡・後遺障害最高5000万円最高1000万円
傷害治療費用150万円50万円
疾病治療費用150万円50万円
賠償責任3000万円1000万円
携行品損害50万円15万円
救援者費用100万円50万円

まず、良い点は、

  • 基本会員、家族カード会員が自動付帯です
  • 次の条件を満たす家族は家族特約として、自動付帯されます。19歳未満という年齢条件があるので、高校生までの子供と一緒に海外旅行するまでは補償範囲に含まれそうです(但し、保険金額は下がりますが・・)

ANAゴールドカード会員(本会員・家族会員)以外のご家族の方
にも海外旅行傷害保険が付帯されております。
<対象となる家族の範囲>
1‌ANAゴールドカード本会員と生計を共にする19歳未満の同居の親族
2‌ANAゴールドカード本会員と生計を共にする19歳未満の別居の未婚
の子
※‌親族とは、6親等以内の血族または3親等以内の姻族となります。ただ
し以下の条件を全て満たす方とします。
●‌海外旅行の目的を持って日本の住居を出発した日時点において、上
記に該当する親族である事
(対象外となる例:旅行出発後出産されたお子様等)
●‌事故発生時、発病時または費用発生時において、上記に該当する親
族である事
‌ただし「19歳」の判断基準は、被保険者が海外旅行の目的を持って
住居を出発した日時点の年齢により判断します。
※‌家族特約はANAゴールドカード本会員と生計を共にしている事が前
提となりますので、同居の親族であってもお勤めをされている家族の
方等の場合は家族特約の対象とならない事がありますので、ご注意く
ださい。

ANA VISA・マスターゴールドカード保険サービス ご利用の手引き

次に、落とし穴にならないように気をつけるべき点は、

  • 家族特約であっても、生計が別、または、19歳以上だと、保険の対象にならな
    • 18歳だけど既に仕事をして独立している子は家族特約、つまり、保険の対象外の可能性があります
    • 同居しているけど親は対象外となります。親を海外旅行に連れて行くのは子供として夢の親孝行ですが、親は家族特約、つまり、保険の対象外になります
  • 基本会員、家族カード会員であっても下記の項目が補償対象外。万が一、飛行機が遅れたり、欠航した場合、または、預けたスーツケースがどこかに行ってしまって、遅れて到着したり、無くなった場合でも補償を受けられません
    • 乗継遅延費用
    • 出航遅延、欠航、 搭乗不能費用
    • 受託手荷物遅延費用
    • 受託手荷物紛失費用
  • 家族特約で対象の被保険者は補償額が下がる
    • 傷害・疾病治療費用保険金は、基本会員・家族カード会員が150万円なのに対して、家族特約で対象になる家族は50万円です。上記の、医療費の調査結果を踏まえると少し心もとない感じです
    • 他の保険項目も保険金の金額が下がりますね。賠償責任保険金、携行品損害保険金、救援者費用保険金など。

カード別詳細 ANAアメリカン・エキスプレス・カード

次にANAアメリカン・エキスプレス・カードです

こちらも、ANAの名前が冠してあるので海外旅行には適した内容となっているイメージがありますが、付帯する海外旅行保険のポイントは次の通りです

カード会員家族
利用条件利用付帯利用付帯
傷害死亡・後遺障害最高3000万円最高1000万円
傷害治療費用100万円100万円
疾病治療費用100万円100万円
賠償責任3000万円1000万円
携行品損害30万円30万円
救援者費用200万円200万円

まず、良い点は、

  • 利用条件を満たせば、カード会員に加えて、親族も保険の対象になります。家族の範囲は「6親等以内の血族、3親等以内の婚族」とあるので、家族の中でパパが基本カード会員であれば、大抵の親族は補償の対象になりそうです。パパからみた、ママの祖父母、両親、ママの兄弟姉妹、兄弟姉妹の子供まで補償の対象になります。入らない範囲できになるのは、ママの兄弟姉妹の配偶者、でしょうか。ただし、「カード会員と生計を共にする」という条件があるので注意です。さらに、年齢条件、同居条件がないので、現実的には、大学生や実家にいる子供、別居でも生計が同じ両親といった範囲でしょう。

この保険の補償を受けられるのは、カード会員ご本人様、配
偶者様、およびカード会員様と生計を共にするご家族(※)とな
ります。
※ご家族とは、カード会員の配偶者、家族カード会員と生計を
共にするお子様・ご両親などの親族をさします。親族とは、6
親等以内の血族、3親等以内の姻族の方をいいます。
※カード会員様のお子様・ご両親などがお勤めされている場合、
生計を共にする家族とならない場合があります。

ANAアメリカン・エキスプレス・カード 旅行傷害保険補償規定
  • 傷害死亡・後遺障害保険金以外の保険の項目について、親族もカード会員と同額の補償を受けられる

次に、落とし穴にならないように気をつけるべき点は、

  • 保険は自動付帯ではなく利用条件があります。ですので、ANAアメリカンエクスプレスカードで、飛行機のチケットやツアーの料金を支払う必要があります

ご旅行前に日本国内にてカードで日本出入国のために時刻表
に基づいて運行される国際航空機または国際船舶のチケット
やパッケージ・ツアーの料金をお支払いになられた場合、海
外旅行を目的にご住居(日本国内)を出発されたときから、
ご住居にお戻りになるまでの間で、かつ、日本を出国する前
日の午前 0 時から日本に入国した翌日の午後 12 時(24 時)
までの間の旅行期間を補償します。ただし、日本を出国した
翌日から 90 日後の午後 12 時(24 時)を限度とします。
また、日本国内でのカードによる購入がなくても、出国後海
外で初めて被保険者の公共交通乗用具のチケットの料金を
カード会員がカードでお支払いになった場合も、その購入の
ときから住居にお戻りになるまでの最長90日間補償されます。

ANAアメリカン・エキスプレス・カード 旅行傷害保険補償規定
  • 下記の項目が補償対象外。万が一、飛行機が遅れたり、欠航した場合、または、預けたスーツケースがどこかに行ってしまって、遅れて到着したり、無くなった場合でも補償を受けられません
    • 乗継遅延費用
    • 出航遅延、欠航、 搭乗不能費用
    • 受託手荷物遅延費用
    • 受託手荷物紛失費用
  • 配偶者、カード会員と生計を共にする親族の傷害死亡・後遺障害保険金は最高 1,000 万円の補償となる。

カード別詳細 SPGアメックス(スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード)

ポイントの交換先の多さ、一定ポイント数以上の交換により交換率が高まることから、マイラー界隈で一番注目されているSPGアメックスカードです

SPGとは、スターウッドプリファードゲストの略です。スターウッドとはかつて存在した国際的なホテルグループでシェラトンやウエスティン等のホテルブランドを擁していましたが、2016年にマリオットが買収しました。

国際的なホテルグループということから、海外旅行に強いイメージがありますが、付帯する海外旅行保険のポイントは次の通りです

SPGアメックスは、自動付帯部分と、利用付帯で増額される部分があります。まず自動付帯の場合では、次の通りです

カード会員家族カード会員家族(基本カード会員の家族)
利用条件自動付帯自動付帯自動付帯
傷害死亡・後遺障害最高5000万円補償なし最高1000万円
傷害治療費用最高200万円補償なし最高200万円
疾病治療費用最高300万円補償なし最高200万円
賠償責任最高4000万円補償なし最高4000万円
携行品損害最高50万円補償なし最高50万円
救援者費用最高400万円補償なし最高300万円
乗継遅延費用2万円補償なし補償なし
出航遅延、欠航、搭乗不要費用2万円補償なし補償なし
受託手荷物遅延費用2万円補償なし補償なし
受託手荷物紛失費用4万円補償なし補償なし

そして、利用条件を満たした場合は次の通りです

カード会員家族カード会員家族
利用条件利用付帯利用付帯利用付帯
傷害死亡・後遺障害最高1億円最高5000万円最高1000万円
傷害治療費用最高300万円最高300万円最高200万円
疾病治療費用最高300万円最高300万円最高200万円
賠償責任最高4000万円最高4000万円最高4000万円
携行品損害最高50万円最高50万円最高50万円
救援者費用最高400万円最高400万円最高300万円
乗継遅延費用2万円補償なし補償なし
出航遅延、欠航、搭乗不要費用2万円補償なし補償なし
受託手荷物遅延費用2万円補償なし補償なし
受託手荷物紛失費用4万円補償なし補償なし

まず、良い点は、

  • 基本カード会員と基本カード会員の家族は自動付帯です。家族の範囲は「6親等以内の血族、3親等以内の婚族」とあるので、家族の中でパパが基本カード会員であれば、大抵の親族は補償の対象になりそうです。パパからみた、ママの祖父母、両親、ママの兄弟姉妹、兄弟姉妹の子供まで補償の対象になります。入らない範囲できになるのは、ママの兄弟姉妹の配偶者、でしょうか。ただし、「カード会員と生計を共にする」という条件があるので注意です。さらに、年齢条件、同居条件がないので、現実的には、大学生や実家にいる子供、別居でも生計が同じ両親といった範囲でしょう。

この保険の補償を受けられるのは、カード会員ご本人様お
よび配偶者様、カード会員と生計を共にするご家族※とな
ります。補償内容や条件につきましては、基本カード会員
様、家族カード会員様、また国内旅行と海外旅行とで異な
りますのでご注意ください。
※ご家族とは、カード会員の配偶者、家族カード会員と生
計を共にするお子様・ご両親などの親族をさします。親
族とは、6親等以内の血族、3親等以内の婚族の方をい
います。
※カード会員様のお子様・ご両親などがお勤めされている
場合、生計を共にする家族とならない場合があります。

スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード 旅行傷害保険補償規定
  • 基本カード会員、基本カード会員の家族は自動付帯でもそれなりの補償を受けられる。なので、海外旅行に行くときには決済・利用の有無に関わらず持って行く価値があります。特に、現地で病院に行くときに気になる、傷害治療費用保険金、疾病治療費用保険金は自動付帯でも、基本カード会員、基本カード会員の家族は200万円ですので、自動付帯としては手厚いですね
  • 傷害死亡・後遺障害保険金以外の保険の項目について、家族も比較的高額の補償を受けられる
    • 特に、現地で病院に行くときに気になる、傷害治療費用保険金、疾病治療費用保険金はカード会員300万円・家族でも200万円。ANA VISA・マスターゴールドカードがカード会員150万円・家族50万円、ANAアメリカン・エキスプレス・カードがカード会員・家族ともに100万円、と比べると、SPGアメックスの補償金額が高く、子連れ旅行には心強いですね
  • 基本カード会員は、下記の補償が受けられる。カード会員は、万が一、飛行機が遅れたり、欠航した場合、または、預けたスーツケースがどこかに行ってしまって、遅れて到着したり、無くなった場合でも補償を受けられる
    • 乗継遅延費用
    • 出航遅延、欠航、 搭乗不能費用
    • 受託手荷物遅延費用
    • 受託手荷物紛失費用

次に、落とし穴にならないように気をつけるべき点は、

  • 保険金額の一部、また、家族カード会員・家族カード会員の家族は、自動付帯ではなく利用条件があります。ですので、家族も保険を受けるためにはSPGアメックスカードで、飛行機のチケットやツアーの料金を支払う必要がありますことになりますが、基本カード会員の家族として保険の対象になるのであれば本ポイントはデメリットにならないのかもしれません

※基本カード会員ご本人様の傷害死亡・後遺障害保険金額
は最高 1 億円です。保険金額が1億円となるのは、ご旅
行前に日本国内にてカードで日本出入国のために時刻表
に基づいて運行される国際航空機または国際船舶のチ
ケットやパッケージ・ツアーの料金をお支払いになられ
た場合(また、日本国内でのカードによる購入がなくても、
出国後に海外で初めて時刻表に基づいて運行される公共
交通乗用具のチケットの料金をカード会員がカードでお
支払いになった場合も、その購入のときから上記補償期
間終了までの間)に適用されます。前記条件を満たさな
い場合には、傷害死亡・後遺障害保険金額は最高 5 千万
円となります。
※家族カード会員ご本人様の傷害死亡・後遺障害保険金額
は最高 5,000 万円です。ご旅行前に日本国内にてカード
で日本出入国のために時刻表に基づいて運行される国際
航空機または国際船舶のチケットやパッケージ・ツアー
の料金をお支払いになられた場合(また、日本国内での
カードによる購入がなくても、出国後に海外で初めて時
刻表に基づいて運行される被保険者の公共交通乗用具の
チケットの料金をカード会員がカードでお支払いになっ
た場合も、その購入のときから上記補償期間終了までの
間)に適用されます。前記条件を満たさない場合には、
補償が適用されませんので、ご留意ください。

スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード 旅行傷害保険補償規定
  • 基本カード会員以外は下記の項目が補償対象外。家族カード会員、家族は、万が一、飛行機が遅れたり、欠航した場合、または、預けたスーツケースがどこかに行ってしまって、遅れて到着したり、無くなった場合でも補償を受けられません
    • 乗継遅延費用
    • 出航遅延、欠航、 搭乗不能費用
    • 受託手荷物遅延費用
    • 受託手荷物紛失費用

カード別詳細 JAL普通カード

次にJAL普通カードです。ここでいうJAL普通カードとは、次のカードとなります

  • JAL・JCBカード
  • JAL・Mastercard
  • JAL・Visaカード
  • JALカードSuica
  • JALカード TOKYU POINT ClubQ
  • JALカード OPクレジット

JALの名前が冠してあるので海外旅行には適した内容となっているイメージがありますが、付帯する海外旅行保険のポイントは次の通りです

カード会員家族
利用条件自動付帯
傷害死亡・後遺障害1000万円補償なし
傷害治療費用補償なし補償なし
疾病治療費用補償なし補償なし
賠償責任補償なし補償なし
携行品損害補償なし補償なし
救援者費用100万円補償なし

まず、良い点は、

  • 本会員は自動付帯であること

JALカード会員である期間中は、旅行回数、利用航空会社を問わず、またカードで航空券を購入されなくてもカード付帯保険は適用になります。

JAL HP「海外旅行・国内旅行の付帯保険」(https://www.jal.co.jp/jalcard/function/travel_insurance.html)

次に、落とし穴にならないように気をつけるべき点は、

  • 本会員、家族会員以外の家族は補償の対象外となる。つまり、カードを持たない(持てない)子供を連れて旅行に行くときは補償がない状態になるということです
  • 保険対象の項目が傷害死亡、傷害後遺障害、救援者費用だけであり、補償内容が薄い。傷害治療費用疾病治療費用賠償責任携行品損害といった補償は付いていないため、現地で病院に行くと治療費の負担額が大きくなる可能性があります
  • また、下記の項目も補償対象外。万が一、飛行機が遅れたり、欠航した場合、または、預けたスーツケースがどこかに行ってしまって、遅れて到着したり、無くなった場合でも補償を受けられません
    • 乗継遅延費用
    • 出航遅延、欠航、 搭乗不能費用
    • 受託手荷物遅延費用
    • 受託手荷物紛失費用

カード別詳細 JAL CLUB-A ゴールドカード

次にJAL CLUB-Aゴールドカードです。ここでいうJAL CLUB-Aゴールドカードとは、次のカードとなります。なお、ここではまとめてJAL CLUB-Aゴールドカードと表記していますが、カードにより補償内容、金額が異なりますので、詳細は公式HPをご確認ください。

  1. JAL・JCBカード
  2. JALカード OPクレジット
  3. JAL・Mastercard
  4. JAL・Visaカード
  5. JALカード TOKYU POINT ClubQ
  6. JALカードSuica
  7. JAL アメリカン・エキスプレス・カード

JAL普通カードは補償内容が少なかったですが、ゴールドカードになるとどのような内容になるのでしょうか。JAL CLUB-Aゴールドカード付帯する海外旅行保険のポイントは次の通りです。

JAL・JCBカード、JALカード OPクレジット

カード会員家族
利用条件自動付帯(一部利用付帯)自動付帯
傷害死亡・後遺障害最高1億円
(自動付帯分:5000万円
利用付帯分:5000万円)
最高1000万円
傷害治療費用300万円200万円
疾病治療費用300万円200万円
賠償責任1億円2000万円
携行品損害50万円50万円
救援者費用400万円200万円

JAL・Mastercard、JAL・Visaカード、JALカード TOKYU POINT ClubQ

カード会員家族
利用条件自動付帯自動付帯
傷害死亡・後遺障害最高5000万円最高1000万円
傷害治療費用150万円150万円
疾病治療費用150万円150万円
賠償責任2000万円2000万円
携行品損害50万円50万円
救援者費用150万円150万円

JALカードSuica

カード会員家族
利用条件自動付帯自動付帯
傷害死亡・後遺障害最高5000万円最高1000万円
傷害治療費用150万円150万円
疾病治療費用150万円150万円
賠償責任2000万円2000万円
携行品損害50万円50万円
救援者費用100万円100万円

JAL アメリカン・エキスプレス・カード

カード会員家族
利用条件自動付帯自動付帯
傷害死亡・後遺障害最高5000万円最高1000万円
傷害治療費用200万円200万円
疾病治療費用200万円200万円
賠償責任3000万円3000万円
携行品損害50万円50万円
救援者費用200万円200万円

まず、良い点は、

  • 自動付帯であること。これはJAL普通カードと同様ですね。

JALカード会員である期間中は、旅行回数、利用航空会社を問わず、またカードで航空券を購入されなくてもカード付帯保険は適用になります。

JAL HP「海外旅行・国内旅行の付帯保険」(https://www.jal.co.jp/jalcard/function/travel_insurance.html)
  • さらに、家族も自動付帯で補償の対象になります
    • 上記の1、2のカードの場合は、生計を共にする19歳未満の子になります。一方で、生計・年齢制限があるので、19歳未満でも既に独立して勤務している場合は補償の対象にならない可能性があります。また、高齢の両親と一緒に旅行に行くときは補償の対象になりませんね。
    • 上記の3〜7のカードの場合は、結構幅広く家族が対象になりますね。ただ、「収入のない」という条件があるため、この辺りが制約になりそうです。
      • 19歳未満という年齢の条件はありません。何歳でも生計を共にする収入のない未婚の子は補償の対象になります。アルバイトをしている大学生は保険の対象になるのかどうか悩ましいですね。
      • また、同居であれば実の両親、義理の両親も保険の対象になるのは、親孝行で両親を海外旅行に連れて行くとか、両家揃って大所帯で旅行に行くときには役に立ちますが、「生計と共にする収入のない」というのが制約になりそうです。

「家族特約」対象者(担保内容はお持ちのカードの本会員・家族会員と異なる場合があります)

<JAL・JCBカードCLUB-Aゴールドカード、JALカードOPクレジットCLUB-Aゴールドカード、JAL・JCBカードプラチナ会員>

本会員と生計を共にするご家族で、カードをお持ちでない19歳未満の子

<JAL・Mastercard CLUB-Aゴールドカード、JAL・Visa CLUB-Aゴールドカード、JALカードSuicaゴールドカード、JALカードTOKYU POINT ClubQ CLUB-Aゴールドカード、JALアメリカン・エキスプレス・カード普通カード、JALアメリカン・エキスプレス・カードCLUB-Aゴールドカード、JALアメリカン・エキスプレス・カードプラチナ会員>

本会員のご家族で、カードをお持ちでない配偶者・生計を共にする収入のない同居の両親(義親含む)・生計を共にする収入のない未婚の子

JAL HP「海外旅行・国内旅行の付帯保険」の海外旅行保険比較表

次に、落とし穴にならないように気をつけるべき点は、

  • 上記のカード1、2については、傷害死亡、傷害後遺障害の保険金額の半分(5,000万円分)が自動付帯ではなく利用条件があります。裏を返せば、5,000万円は自動付帯でつくということになりますし、また、傷害治療費用、疾病治療費用は利用条件がないので、そこまで影響を受けないかもしれません。

カード利用条件分の保険金額は、「登場する公共交通乗用具」または「参加する募集型企画旅行」の料金を日本出国前にJAL・JCBカードCLUB-Aゴールドカード、JALカードOPクレジットCLUB-Aゴールドカード、JALダイナースカード、JALアメリカン・エキスプレス・カード普通カード、JALアメリカン・エキスプレス・カードプラチナカードでお支払いいただいた場合のみ対象となります。

JAL HP「海外旅行・国内旅行の付帯保険」の海外旅行保険比較表
  • 下記の項目が補償対象外。万が一、飛行機が遅れたり、欠航した場合、または、預けたスーツケースがどこかに行ってしまって、遅れて到着したり、無くなった場合でも補償を受けられません
    • 乗継遅延費用
    • 出航遅延、欠航、 搭乗不能費用
    • 受託手荷物遅延費用
    • 受託手荷物紛失費用

カード別詳細 セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード

クレディセゾンが発行しているアメックスのゴールドカードです

セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードに付帯する海外旅行保険のポイントは次の通りです

カード会員家族
利用条件自動付帯自動付帯
傷害死亡・後遺障害5000万円1000万円
傷害治療費用300万円300万円
疾病治療費用300万円300万円
賠償責任3000万円3000万円
携行品損害30万円30万円
救援者費用200万円200万円
寄託手荷物遅延費用10万円10万円
寄託手荷物紛失費用10万円10万円
乗継遅延費用3万円3万円
出発遅延費用3万円3万円

まず、良い点は、

  • 本会員、家族会員が自動付帯。家族の範囲に年齢条件がないので、大学生や実家にいる子供、生計が同じであれば同居している両親も保険の対象になりそうです。

家族特約の対象となるのは、本会員の配偶者、本会員または配偶者と生計をともにする同居の親族、本会員または配偶者と生計をともにする別居の未婚のお子様となります。

クレディセゾンHP セゾンAMEX|セゾンアメックス > 旅行傷害保険
  • 自動付帯でもそれなりの補償を受けられる。なので、海外旅行に行くときには決済・利用の有無に関わらず持って行く価値があります。特に、現地で病院に行くときに気になる、傷害治療費用保険金、疾病治療費用保険金は自動付帯でも、基本カード会員、基本カード会員の家族は300万円ですので、自動付帯としては手厚いですね
  • 本会員、家族ともに、万が一、飛行機が遅れたり、欠航した場合、または、預けたスーツケースがどこかに行ってしまって、遅れて到着したり、無くなった場合でも補償を受けられる
    • 乗継遅延費用
    • 出航遅延、欠航、搭乗不能費用
    • 寄託手荷物遅延費用
    • 寄託手荷物紛失費用

次に、落とし穴にならないように気をつけるべき点は、

  • 家族特約で、親族は同居条件があるため、生計をともにしているとしても別居している両親は保険の対象にならない点は留意が必要ですね。離れて暮らす両親を海外旅行に連れて行く場合は補償の対象外になるので気をつけましょう

家族特約の対象となるのは、本会員の配偶者、本会員または配偶者と生計をともにする同居の親族、本会員または配偶者と生計をともにする別居の未婚のお子様となります。

クレディセゾンHP セゾンAMEX|セゾンアメックス > 旅行傷害保険
  • 傷害死亡・後遺障害、傷害治療費用について、保険金をお支払いできない場合として「脳疾患」が明記されています。

カード別詳細 楽天カード

航空系とは関係ありませんが楽天カードです。ご存知、楽天経済圏の中心的なカードのため、多くの人が保有していると考えられます。ここでいう楽天カードとは、以下のカードをさします。

  • 楽天カード
  • 楽天ANAマイレージクラブカード
  • 楽天PINKカード
  • 楽天カードアカデミー
  • 楽天ゴールドカード
  • 楽天銀行カード
  • アルペングループ楽天カード

楽天はグループ内に、楽天トラベルがあり、保険会社もありますが、海外旅行保険の内容はどのようになっているのでしょうか。楽天カードに付帯する海外旅行保険のポイントは次の通りです

カード会員家族
利用条件利用付帯利用付帯
傷害死亡・後遺障害2000万円2000万円
傷害治療費用200万円200万円
疾病治療費用200万円200万円
賠償責任2000万円2000万円
携行品損害20万円20万円
救援者費用200万円200万円

まず、良い点は、

  • 利用条件があるものの、その条件が比較的達成しやすい。空港までの電車、バス、タクシーなどを楽天カードで支払うことで利用条件を満たせそう

楽天カードは、日本を出国する以前に、公共交通乗用具(※1)または募集型企画旅行(※2)の料金を楽天カードで支払った場合(補償期間/日本を出発してから3か月後の午後 12 時までの旅行期間)に限り、海外旅行傷害保険が付帯されます。
※1 公共交通乗用具とは
航空法、鉄道事業法、海上運送法、道路運送法に基づき、それぞれの事業を行う機関によって運行される航空機、電車、船舶、バス、タクシーなどをいいます(当該旅行のために乗用するものに限ります。)。
※2 募集型企画旅行とは
旅行会社が、旅行者の募集のためにあらかじめ、旅行の目的地および日程、旅行者が提供を受けることができる運送又は宿泊のサービス内容並びに旅行者が旅行会社に支払うべき旅行代金の額を定めた旅行に関する計画を作成し、これにより実施する旅行(旅行業法第 12 条の3の規定に基づく標準旅行業約款募集型企画旅行契約の部第2条第1項に規定するもの)をいいます。詳しくは旅行代理店にご確認ください。

楽天カード 海外旅行傷害保険ガイド
  • 傷害治療費用、疾病治療費用について比較的高額の補償を受けられる
    • 特に、現地で病院に行くときに気になる、傷害治療費用保険金、疾病治療費用保険金はカード会員・家族カード会員で200万円。ANA VISA・マスターゴールドカードがカード会員150万円・家族50万円、ANAアメリカン・エキスプレス・カードがカード会員・家族ともに100万円、と比べると、楽天カードの方が補償金額が高いですね。但し、子供は対象にならないので、子連れ旅行では不十分でしょう。

次に、落とし穴にならないように気をつけるべき点は、

  • カード会員、家族カード会員以外の家族は補償の対象外となる。つまり、カードを持たない(持てない)子供を連れて旅行に行くときは補償がない状態になるということです
  • 下記の項目が補償対象外。万が一、飛行機が遅れたり、欠航した場合、または、預けたスーツケースがどこかに行ってしまって、遅れて到着したり、無くなった場合でも補償を受けられません
    • 乗継遅延費用
    • 出航遅延、欠航、 搭乗不能費用
    • 受託手荷物遅延費用
    • 受託手荷物紛失費用

カード別詳細 エポスカードVISA付き(EPOSカード)

マルイで買い物する人は持っていることが多いであろうエポスカードです

スポンサーリンク

エポスカードに付帯する海外旅行保険のポイントは次の通りです

本人家族
利用条件自動付帯
傷害死亡・後遺障害最高500万円補償なし
傷害治療費用200万円補償なし
疾病治療費用270万円補償なし
賠償責任2000万円補償なし
携行品損害20万円補償なし
救援者費用100万円補償なし

まず、良い点は、

  • 自動付帯であること
  • 傷害治療費用、疾病治療費用について比較的高額の補償を受けられる
    • 特に、現地で病院に行くときに気になる、傷害治療費用保険金が200万円、疾病治療費用保険金が270万円。ANA VISA・マスターゴールドカードがカード会員150万円・家族50万円、ANAアメリカン・エキスプレス・カードがカード会員・家族ともに100万円、と比べると、エポスカードの方が補償金額が高いですね。但し、子供、家族は対象にならないので、子連れ旅行、家族連れ旅行では不十分でしょう。

次に、落とし穴にならないように気をつけるべき点は、

  • 家族は補償の対象外となります。つまり、子供や両親、兄弟などの家族と一緒に旅行に行くときは補償がない状態になるということです
  • 下記の項目が補償対象外。万が一、飛行機が遅れたり、欠航した場合、または、預けたスーツケースがどこかに行ってしまって、遅れて到着したり、無くなった場合でも補償を受けられません
    • 乗継遅延費用
    • 出航遅延、欠航、 搭乗不能費用
    • 受託手荷物遅延費用
    • 受託手荷物紛失費用

カード別詳細 エポスゴールドカード(EPOSゴールドカード)

エポスカードのゴールドカードです

スポンサーリンク

一般カードとはどのような違いがあるのでしょうか。エポスカードゴールドカードの海外旅行保険のポイントは次の通りですが、正直、一般カードとそれほどの違いはありませんね。

本人家族
利用条件自動付帯
傷害死亡・後遺障害最高1000万円補償なし
傷害治療費用300万円補償なし
疾病治療費用300万円補償なし
賠償責任2000万円補償なし
携行品損害20万円補償なし
救援者費用100万円補償なし

まず、良い点は、

  • 自動付帯であること
  • 傷害治療費用、疾病治療費用について比較的高額の補償を受けられる
    • 特に、現地で病院に行くときに気になる、傷害治療費用保険金、疾病治療費用保険金が300万円。ANA VISA・マスターゴールドカードがカード会員150万円・家族50万円、ANAアメリカン・エキスプレス・カードがカード会員・家族ともに100万円、と比べると、エポスカードの方が補償金額が高いですね。但し、子供、家族は対象にならないので、子連れ旅行、家族連れ旅行では不十分でしょう。

次に、落とし穴にならないように気をつけるべき点は、

  • 家族は補償の対象外となります。つまり、子供や両親、兄弟などの家族と一緒に旅行に行くときは補償がない状態になるということです
  • 下記の項目が補償対象外。万が一、飛行機が遅れたり、欠航した場合、または、預けたスーツケースがどこかに行ってしまって、遅れて到着したり、無くなった場合でも補償を受けられません
    • 乗継遅延費用
    • 出航遅延、欠航、 搭乗不能費用
    • 受託手荷物遅延費用
    • 受託手荷物紛失費用

まとめ

クレジットカードによって海外旅行保険の内容はまさに千差万別ですね

ここで見た中では、セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード、SPGアメックスが自動付帯、家族も対象、治療費の保険金が高め、乗継遅延・欠航、受託手荷物の遅延・紛失にも対応という点で充実さが際立ちます

また、自動付帯のカードをうまく組み合わせると、旅程、同伴者のある程度をカバーできるかもしれません。その上で、不足する部分を海外旅行保険で追加でカバーするといった方法がよいでしょう。

ちなみに、最近のハワイ旅行で実際に入った海外旅行保険と費用はコチラです

※海外旅行保険、クレジットカード付帯の海外旅行保険について、最新・正確な情報は必ず各社の情報をご確認の上、各自の責任の元に判断、決定ください。ここに記載されている内容はその正確性を保証するものではありません。

コメント

  1. […] […]

スポンサーリンク
スポンサーリンク